みなさま、こんにちは。
2017年3月のタイ国法律情報Vol. 75は
「最高裁判決:異動による労働条件の不利益変更は可能か否か」
をお送り致します。
訴訟の概要
原告:労働者 A
被告:X 社(労働者 A の雇用主)
原告・労働者 A は、被告である雇用者 X 社の被雇用者である。
X 社は労働者 A をメンテナンス部署から梱包部署へ異動させた。
その結果、労働者 A 収入が、1 日当たり 10 バーツ以上減少することになった。
労働者 A は「収入の減少は不利益な変更だ」として X 社を訴えた。
X 社は「部署の異動は応募書類に記載があることから違法性はない」として争う姿勢を見せた。