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【タイ労働裁判判例】(No. 52)部門の閉鎖と転籍の拒否による解雇は不当解雇となるのか?(特別控訴専門裁判所判決 第1932/2534号)

皆様こんにちは。

本日ご紹介するタイ労働判例は

部門の閉鎖と転籍の拒否による解雇は不当解雇となるのか?

をお送り致します。

(文字数:1,430 文字)

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概要

本件は、会社が事業拡大と組織再編のために一部の部門を閉鎖し、

従業員に新たに設立した別会社への転籍を求めたところ、転籍を拒否されました。

転籍の拒否に伴い、この従業員を解雇したことが「不当解雇」にあたるかが争われた事案です。

労働者側は「会社が損失を被っていないのに部門を廃止するのは不当」と主張しましたが、

会社側は「業務上の必要に基づく正当な部門廃止である」と反論しました。

裁判では、就業規則の解釈および会社が部門を閉鎖する権限の範囲が主要な争点となりました。

判旨

原告:労働者A
被告:会社X

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