タイ国法律情報の会員概要はコチラ

【タイ労働裁判判例】(No. 39)試用期間中の解雇 ― 実例からわかる不当解雇との違いと会社の対応ポイント(結審済事案 Ror 4252/2567)

本日、皆様にご紹介するのは弊社が社員より訴訟を起こされた事案です。

通常、判例として公開されているのは控訴裁判以上となり、

和解協議および第一審の内容は非公開となっております。

今回、弊社のケースを皆様にご紹介するとともに、労務管理にお役立ていただきたい所存です。

(文字数:3,338文字)

論点

試用期間中の解雇は、企業にとっては人材評価の一環として必要な措置である一方で、

解雇理由が不明確または不適切である場合、

労働者から「不当解雇」として訴えられるリスクがあります。

本件では、業務評価の基準、就業規則違反、

そして解雇手続きの適法性が主要な論点となりました。

概要

本事例は、弊社(以下、TJP社)が試用期間中の従業員(以下、A氏)を

「試用期間の不合格」として試用期間終了日に即時解雇し、

従業員が「不当解雇」として損害賠償を求めて訴訟を起こしたケースです。

続きを読むにはログインが必要です。会員の概要はこちらをご覧ください。
目次